自分だけが優れていて、他を認めない、というタイプのナルシストでは困るが、情緒の安定や幸福感、ひいては他人に信頼感を感じさせる要素をもったナルシストなら、みんながついていきたくなる、魅力的なリーダーとなりうる。自分を否定しない、過小評価しない想いのありかたは、自分を生み、育ててくれた親や、自分を形作るあらゆる環境に対する感謝の想いに通じ、結果的に世の中に貢献できる、ということなのかもしれない。
そう考えると、経営者の松下幸之助が、面接で「あなたは運が良いですか?」と質問して、「運が悪い」と答えた人はどんなに学歴や成績が良くても採用しなかった、という話に通じるものがある。
「自分は運が良い」と言える人は、人に恵まれ、環境に恵まれて今がある、という他者に対する感謝の想いがある。感謝の想いがある人は、それをお返ししなければ、と思う。そうするとますます恵まれる人になる、という善循環になるということだろう。
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