モーターサイクルの名門ブランド、MVアグスタから、謎の5シリンダーエンジンのコンセプト。
詳細は一切不明だが、外観から推測すると、前バンク3つ、後ろバンク2つに分かれたシリンダーは完全に平行に見えるので、クランクシャフトは2本だろう。エンジン単体として考えると複雑で、重量増にもなって非効率だが、モーターサイクルにおいてクランクシャフトの回転マスがどの方向に回るかは、運動性に大きく影響がある。おそらく、2本のクランクシャフトをギヤで連結して、逆回転させて、その影響を相殺させているんだろう。
シリンダーヘッド側を見ると、カムシャフトは3本、吸気側カムシャフトを前後バンクで共有している。吸気ポートは吸排気バルブの間から上に延びるいわゆるトップフィード。まるで昔のスーパーカー時代のエンジンのようだ。バルブ挟み角はどう考えても広くなり、最近の燃焼室をコンパクトにする流れとは明らかに逆行する。
しかしそれも、V型4気筒のように高い位置になるシリンダーヘッドの重量マスを前後に分散せず、1箇所に集中させるのは運動性を考えればモーターサイクルとしてはありだろう。
排気管が前後バンクでまとめられているのは、等間隔爆発だとしたらあり得ない。実際のマシンでは別の構成になるだろう。もし、不等間隔爆発だったら、MVアグスタのブランドイメージを考えると驚きだが・・・
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