スウェーデンの物理学者、マリア・ストローム教授が論文で発表したという内容がすごい。
量子脳理論に通じるものがあるが、意識がビッグバン以前に存在したという見解が新しい。やはり脳は通信機なのだ。
世界音楽のひな型としてのジャズと、そのほか
トルコのピアニスト、バキ・デュヤラーの変則ピアノトリオの演奏。ドラムスの代わりにパーカッションが入っている。そしてゲスト参加のハーモニカを交えた演奏になっている。パーカッションが入っていることもあり、リズム感、ハーモニー感も独特だが、洗練された印象の演奏だ。
基本的に静かなBEVにわざわざ人工的な音をつけるということは最近よく行われているが、超高級車ベントレーのBEVは、同社の伝統的なV8エンジン、要するにクロスプレーンV8をエミュレートしているということになる。
クロスプレーンV8は、振動が少ないために高級車で使われるエンジン形式だが、エンジンとしての効率の面では排気干渉を回避するのが難しく、そのためレーシングエンジンや、フェラーリのエンジンではフラットプレーンV8が使われることも多い。しかしその排気干渉によって生じる鼓動感が、重量感が何物にも代えがたく、高級車の音としては魅力的ということだろう。
以前のエントリー:再度、クロスプレーンV8の魅力
イスラエル出身のドラマー、ジヴ・ラヴィッツ(Ziv Ravitz)と西アフリカのベナン共和国出身のギタリスト、リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とのデュオ。ギターは音数が多いわけではないのに、同時にいろんな要素を表現していて、リズム的アプローチも面白い。そこにドラムがポリリズミックに絡んで、デュオとは思えない多彩な表現になっている。
ツール・ド・フランス・ファムは、現状やはりデミ・フォレリングとカタジナ・ニエウィアドマの2トップが抜きんでている。今年もこの2人のバトルが最後のステージまで続いた。この2人は明確な客室の違いがあって、軽量ピュアクライマー寄りのニエウィアドマは、長いのぼりでないと、パワーのあるフォレリングに勝ちにくい。第7ステージの超級山岳モンヴァントゥの山頂ゴールでその軽量クライマーの強みを見事に活かして総合トップに立ったニエウィアドマを、最後の2ステージにおいてフォレリングがパワーで逆転するという、最後まで目が離せない展開となった。
今年のツール・ド・フランス・ファムの最大の勝負どころ、モンヴァントゥーの山頂ゴールで、2024年ツールの勝者、カタジナ・ニエウィアドマがステージ優勝、あわせて総合首位に立った。最後は9.5キロの独走で、最大のライバル、デミ・フォレリングも寄せ付けない、圧倒的な走りだった。
今開催中のツール・ド・フランス・ファム。現時点総合トップのマーレン・ロイサーと、2023年総合優勝のデミ・フォレリング、2024年総合優勝のカタジナ・ニエウィアドマがゴール前で三つ巴のスプリント。
パット・メセニーはビバップがどんなジャズにとっても基本、ということを言っているが、同じような意味でどんなジャズにとっても基本となるリズムは、やっぱり4ビートだろう。マイルス・デイヴィスの1954年アルバム「ウォーキン」のタイトルナンバー。
最新の量子脳理論では、「私たちの意識が脳という物理的な器官の中だけで完結しているわけではなく、宇宙全体に広がる情報フィールドとリアルタイムで接続されていて、そこから情報を受け取ったり、情報を送ったりしている」のだという。それで思い出されるのは、脳科学者ジル・ボルト・テイラーの「脳卒中体験」の話だ。
「右脳にとっては“現在”がすべてです。右脳は映像で考え、自分の体の動きから、運動感覚で学びます。情報はエネルギーの形をとって、全ての感覚システムから同時に一気に流れ込み、この現在の瞬間がどのように見え、どのように臭い、どういう味がし、どんな感触がし、どう聞こえるかが巨大なコラージュとなって現れるのです。右脳の意識を通してみると私という存在は、自分を取り巻く全てのエネルギーとつながった存在なのです。一つの家族として互いにつながっているエネルギー的存在です。」
また、脳卒中によって左脳が機能を停止したとき、どこからどこまでが自分なのか、境界が分からなくなった、ということも言っている。
さらに、ジュリアン・ジェインズのバイキャメラルマインド理論、古代人が右脳で神の声をきいていたという話にも通じるのかもしれない。
ジャズの即興演奏について、こちらはピアニストのチック・コリアの話。チック・コリアは独特のリズム感覚と、多彩な音楽性を持っていて、それが柔軟な考え方につながっているのではないか。エレクトリックをやったりアコースティックに戻ったり、なんとなく節操がないような印象を勝手に抱いてもいたが、その奥にある考え方がよく分かった。しかもこの人は、難しいことも分かりやすく説明できる人なんだと思った。
即興が人間にとって自然なこと、というのは目からうろこ。確かに普段の生活でいろんな行動をしているときは、計画なんか立てないでその時その時思いついたことをやったりしているし、それがつまらない、取るに足らない行為だとは必ずしもいえない。そんな即興的な行動が大きな意味をもつことはいくらでもある。
ジャズの即興演奏についての本質的な部分を非常に分かりやすく説明してくれている。パット・メセニーの創造的で幅広い音楽性の根底に、実地での演奏経験をベースにした、ある意味保守的な学びとたゆまぬ努力があるということが分かる。
ジャズの即興演奏になぜ理論的なものの把握が、それが意識的であれ無意識的であれ、必要なのかという疑問に、言語を話すときの文法を例にとって話している。そして、ビバップがどんなジャズにとっても基本的であり、ビバップが根底にない音楽は退屈、というのは自分の実感とも一致するが、その理由が腑に落ちる見事な説明だ。
今年のツール・ド・フランス、最強ポガチャルに唯一対抗できるライバル、ヨナス・ヴィンゲゴーが第15ステージでまさかのリタイアとなったのは残念だったが、その後もドラマチックなレースが続いた。第18~20ステージのアルプス3連戦もすごかったが、この最終ステージ、なんというレースだろう!
マイルス・デイヴィスのStella by Starlight。大好きなアルバム In Concert に入っているこの曲は、美しい演奏であるのと同時に、スローバラードではミュートを使うことが多いマイルスがあえてオープンで吹いてたり、モダンアート的な大胆さを感じさせる素晴らしい演奏だ。いっぽうこちらの録音は、ピアノがビル・エヴァンスなので、よりリリカルな雰囲気になっているが、マイルスはミュートを使っていて、よりマイルスらしいとも言える。
しかし、マイルスのプレイ自体は、オープンとミュートの違い、ピアノの違いにも関わらず、意外と似ているのが面白い。