ギターのジャックに差し込み、USBケーブルをつなぐだけでPCで音が出て、DAWソフトでも使えるというデバイスだ。さらにアンプシミュレーター等が入ったバンドルソフト、JamVOX Ⅲというのもついてくる。
設定はちょっとややこしい。PCにはJamVOXをインストールした以外何もせずに本体をギターに差し込み、USBケーブルをPCにつなぐと、Windows付属のドライバーが自動的に立ち上がり、音は出るが、弾いてから音が出るまでのタイムラグ、いわゆるレイテンシーがかなりある。こういうデバイスを今まで使ったことがなかったので初めての体験だが、これではちょっと演奏できない。
付属の簡単なマニュアルにはドライバーをダウンロードするためのホームページのURLがあったが、そのホームページを見てもどこからダウンロードできるのか良く分からず、ネットでいろいろ情報を調べて、使えるらしいドライバーを入れてみた。
ASIOという、デファクトスタンダードになっている規格があって、レイテンシーを小さくできるという。このASIOを使うためのドライバーには、VOX amPlug I/O専用のVOX2chAudioDriver というのをインストールすれば良いということだった。
メーカーのホームページを見てもどこからダウンロードできるのか良く分からなかったので、ドライバー名を直接Googleで検索して、出てきたページからインストールした。環境設定でインストールしたドライバー、そしてVOXのデバイスを選ぶと、レイテンシーが見事になくなった。
VOXというのはイギリスのメーカーで、ビートルズが使ったアンプとして有名な伝統あるメーカーだ。このJamVOXのアンプシミュレーターには同社の有名なシリーズのモデリングと、ロックギターアンプとして定番の某社のアンプ、さらにいくつかの有名なアンプのモデリングがそろっている。
アンプだけではなく、エフェクターもかなり多数がモデリングされている。伝説のオーバードライブエフェクター、ケンタウロスまである(モデル名は明記されていないが)。
音は、かなり良い。少なくともヘッドホンで聴く限りでは、ピッキングのタッチやニュアンスなども驚くほど本物のアンプっぽい。本物を触ったこともないような、高価なアンプやペダルを、シミュレーションとはいえ体験できるというのは、一昔前なら夢のような話だ。このバンドルソフト、JamVOXⅢはなかなか多機能のようだから、いろいろ試してみたい。
また、試しにDAWソフト、Presonus Studio Oneの上でも鳴らしてみたが、ASIOドライバーを選択すればレイテンシーはかなり小さく、ほぼ問題なく使えそうだった。
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