この曲はいうまでもなく、マイルス・デイビスの超有名なアルバム、「カインド・オブ・ブルー」に入っている。いわば超定番のアルバムなので、勉強のつもりでさんざん聴いて、ほとんどの音を覚えているぐらいなんだけど、ここ最近、ビル・エヴァンスのアルバム「Explorations」を毎日のように聴いていて、今更ながらビル・エヴァンスはすごいピアニストだったんだと思いながら、この曲を改めて聴いてみる。マイルスが作曲したのか、ビル・エヴァンスが書いたのか、諸説あるようだが、この美しいハーモニーからは、ビル・エヴァンスのアイディアがかなり入っていることは確かだと感じる。
一度退団したエヴァンスを、このアルバムをつくるためにマイルスが再度呼び寄せたというのもうなずける。
そして、静かで美しいハーモニーの中からジョン・コルトレーンのソロが立ち上がるところで空気が変わる。思わずジーンときてしまった。コルトレーンのあまり多くない静かなソロの中でも、ひょっとしたら一番泣かせるソロなんじゃないかな、とも思った。
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