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2015年11月8日日曜日

フォーミュラE第2戦プトラジャヤePrix(マレーシア)

電気自動車のフォーミュラレース、フォーミュラEの本年度第2戦プトラジャヤ(マレーシア)は、ルーカス・ディ・グラッシ(ABTシェフラー・アウディ)が優勝した。

個人的に注目したいのはDSヴァージンのサム・バードが2位に入ったこと。1速ギア、2モーターという構成のマシンだ。第1戦で優勝したルノーeダムスのマシンは2速ギアだが、1速目は事実上スタート用のギアのようで、オンボード映像を見ても、走行中はほぼ2速に入れっぱなしのようだ。だから、DSヴァージンの1速ギアであることのデメリットは、もしかしたらスタート時だけなのかもしれない。

今回は荒れたレースになったから、速さが結果に直結しなかったということは言えるだろう。ルノーeダムスの前戦の勝者セバスチャン・ブエミはポールポジションからのスタートだったが、途中スローダウンし、決勝は12位。同チームのプロストもおそらく何らかのトラブルでペースが上がらず、レース終盤で次々に追い越されて結果は10位。

優勝したディ・グラッシは、レース後のインタビューで、大変なコンディションの原因は「砂(目の中と車の中」と「バッテリー温度」ということを言っていた。

決勝の結果は以下の通り。

1 ルーカス・ディ・グラッシ(ABTシェフラー・アウディ) 3速
2 サム・バード(DSヴァージン) 1速、2モーター
3 ロビン・フラインス(アンドレッティ) 5速
4 ステファン・サラザン(ベンチュリ) 4速
5 ブルーノ・セナ(マヒンドラ) 4速
6 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(チームアグリ) 5速
7 ダニエル・アプト(ABTシェフラー・アウディ) 3速
8 ネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR) 1速、2モーター
9 ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ) 4速
10 ニコラ・プロスト(ルノーeダムス) 2速
11 ジャック・ビルヌーブ(ベンチュリ) 4速
12 セバスチャン・ブエミ(ルノーeダムス) 2速
13 シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ) 5速
14 ジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン) 4速
15 ナタナエル・ベルトン(チームアグリ) 5速
16 ロイック・デュバル(ドラゴン) 4速
17 オリバー・ターベイ(ネクストEV TCR) 1速、2モーター
18 ジャン-エリック・ベルニュ(DSヴァージン) 1速、2モーター

トラブル続出のレースだったので、速さや技術面の優位が直接反映した結果とはいえないが、新しいパワートレーンを使っているチームと昨年の5速ギアのパワートレーンに近いメカニズムを使うチームとで決定的な差は出ていない。それにしても、変速段数が1段から5段までのマシンがおおむね互角にレースをしているというのは面白い状況だ。
このフォーミュラEの技術動向が、電気自動車の将来につながると考えると、やはり要注目だ。次回の南米ウルグアイ戦は12月19日(土)。


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