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2015年11月6日金曜日

アメリカ・ニューメキシコ州で生まれたサステイナブルな家 ~ アースシップ

先日、カリフォルニアのイヴァンパ太陽熱発電所について書いたが、アメリカならではのテクノロジーといえば、一つ思い出したのがこのアースシップ。1995年頃、アメリカの知人に教えられて知ったのだが、今でも存続しているようだ。

Earthship Biotecture

古タイヤや空き缶といったリサイクル材料をつかって、太陽エネルギー等を有効利用できるサステイナブル(持続可能)な建築を可能にするテクノロジーだ。
古タイヤや空き缶等を土で固めることで、蓄熱性に優れた壁となり、同時に地震等にも強く、しかもつくるのに高度な技術も必要としない、という発想がすごい。


(写真:Wikipediaより)

こちらはイギリスでつくられたもの(写真:Wikipediaより)



太陽のエネルギーを有効活用するのが前提なので、日当たりの良い斜面に建てる必要があるというのが、日本では難しいところだろう。雨の日が多く、湿気が多い環境では構造的にきびしいのではないかとも考えられる。


このEarthshipはニューメキシコ州のタオスで生まれたが、ニューメキシコを含むアメリカ南西部のインディアンの共同体は、Adobeと呼ばれる土づくりの伝統的な建築を多く残している。このAdobeでつくられた壁はもともと優れた蓄熱性を持っているから、これがEarthshipの発想につながっているのだろうということは想像に難くない。


タオス・プエブロ ― Adobeでつくられた集落。世界遺産になっているという。(写真:Wikipediaより)



こちらは環境保護主義を唱えた写真家 Ansel Adamsによるモノクロ写真。造形的にシンプルでとても美しい。

(Wikipediaより)

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