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2019年6月3日月曜日

ジロ・デ・イタリア2019終了!

今年のジロ・デ・イタリアは、去年とくらべると最初からさびしい顔ぶれだった。去年クリス・フルームで総合優勝を勝ち取ったチームスカイ(現イネオス)からして、フルームもゲラント・トーマスも出場せず、エースの予定だった若手クライマー、エガン・ベルナルも開幕直前の落車による骨折で出場できなくなった。 


レースがはじまってからも、有力候補デュムランの戦線離脱、ベルナルの代わりにイネオスのエースになったゲオゲガンハートまでリタイヤ。混沌としたレースの結果、総合優勝はモビスターのリチャル・カラパス。本人の力もさることながら、チーム力も大きかったんだろう。


また、去年と比べた印象は、コース設定が極端。後半にハードな山岳ステージが集中した結果、前半と後半で別のイベントをみているような印象もあった。
ジロが山岳ステージでのクライマーやオールラウンダーの活躍が見どころのレースなのは当然としても、あまりに難易度が高いステージだと、総合優勝狙いのクライマー達でも慎重になりすぎたためにおとなしい展開に終始したのではないか。正直なところ、前半の平地ステージが続いたあたりのほうが、むしろ毎ステージでドラマがあったような印象すら感じた。


一方で総合優勝にからまないところで感動的なシーンもあった。下り基調、ゴール前は平たんなステージ18ではまさかの逃げ切りが決まり、ダミアーノ・チーマが優勝した。また、逃げといえば、同じチームの日本人、初山翔が見せた逃げでの活躍と完走を通して、グランツールの過酷さというものを少しは感じられたような気もする。


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