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2020年9月27日日曜日

再度、クロスプレーンV8の魅力

 V型8気筒エンジンには、クランクシャフトの違いによって2種類あり、音やフィールが大きく違っている。NASCARのマシンもそうだが、いかにもアメ車らしい排気音、デロデロという特徴的なパルスの効いた音がクロスプレーン、一方、フェラーリのV8はフラットプレーンというタイプだ。

クロスプレーンとフラットプレーンのメカニズム的な違いは以下のWikipediaを参照。
V型8気筒 - Wikipedia

多気筒なのに一つ一つのシリンダーの鼓動が感じられるような音がクロスプレーンV8の魅力だ。




アメリカンV8エンジンを載せたイタリアン・スポーツカー
デ・トマソ・マングスタ



極めつけは、アメリカンV8を載せてルマン24時間レースを走ったこのマシン。実は1998年に実際にルマンで見たことがあるが、この排気音の強烈な音圧は、コースサイドでかなり離れたところでも思わず耳をふさいでしまうほど。



アメ車だけではない。




一方、イタリアのスポーツカーメーカー、フェラーリのV8は、滑らかで甲高い排気音になる。それは、クランクシャフトがクロスプレーンではなく、フラットプレーンだから。



より新しい458イタリアになると、各バンクの排気経路を一時的に合流させて共鳴させることで、さらに1オクターブ高い音になる。



しかし、フェラーリもクロスプレーンV8を造ることもある。フェラーリ308GTB用のフラットプレーンV8をクロスプレーンに変更して載せたランチア・テーマ8・32



そして、これはどうだろう?


クロスプレーン独特のパルス感がほとんどない!
この車はクロスプレーンV8でありながら、バンク間に配置した2基のターボユニットに、両バンクをまたいで排気間隔が等間隔になるように集合させる「クロスバンク・エキゾーストマニホールド」を採用している。

BMWが特許を取っているメカニズムだ。しかし、以前も書いたけれど、正直言って、こんなんで特許取れるのか、と思った。
私だって考えていた、というか、少なくともエンジニアだったら誰でも思いつきそうなアイディアじゃないか。

クロスプレーンV8で、いさぎよく(?)各バンクの(それぞれ不等間隔の)排気を集めてターボを回せば、排気音はやはりこうなる。


あのF1レジェンド、ミハエル・シューマッハもドライブしたマシンだ。

もう一つ、クロスプレーンV8の排気音を集めた動画をみつけた。一部、フラットプレーンクランクのエンジンや、特にユニークなバンク角75度のTVRのエンジン音も!
レクサスもなかなかいい音だ。





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