pinterest

2015年9月23日水曜日

ゴスペル界の最高峰 マヘリア・ジャクソンが歌う「ジェリコの戦い」

子供のころ、マヘリア・ジャクソンというゴスペルシンガーのレコードが一枚家にあり、よく聴いていた。ゴスペル界の最高峰のシンガーだ。ソウルフルで迫力のある歌声は、すごいのは分かるが、子供のころの私にはあくが強すぎて、当時一番好きだったのは、アルバムの一番最初に入っていた曲、「ジェリコの戦い」だった。

その時は意味も分からず、リズムの切れがよくてかっこいい曲だなと思って聴いていた。しかしこの歌の内容は、旧約聖書に出てくる戦いの話だ。モーゼの後継者であるジョシュアの軍がジェリコの街の攻撃に臨み、ついに城壁は崩れ去った・・・。英雄ジョシュアを讃えるその歌詞の中には、戦いの正当性を訴えるような言葉も見当たらない。紛れもない戦いの歌だ。

マヘリア・ジャクソンは、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として有名なマーティン・ルーサー・キング牧師とも親交があり、教会での彼の演説の前に歌っている動画がある。



キング牧師も、マヘリア・ジャクソンを「千年に一度の歌声」と讃えている。

歌っている曲は「ジェリコの戦い」、よく聴いていたあの曲だ。この戦いの歌が、人種差別からの解放と重ね合わせて歌われていたのだ。




もう一つ、マヘリア・ジャクソンの動画があった。



こちらの動画は、映像と音が悪いが、それでも聴衆を引き込む力が伝わってくる。後半になるに従ってすごいパワーが伝わって来て、聴いていて思わず体が反応してしまう。



0 件のコメント:

コメントを投稿