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2019年2月5日火曜日

WRC世界ラリー選手権もハイブリッドへ?

WRC世界ラリー選手権もハイブリッドへ?

2022年から導入されるWRCの次世代マシン。今年中に発表される予定の新レギュレーションには、電動またはハイブリッドシステムを搭載したマシン向けのルールが盛り込まれるようだ。

2022年、WRCに”電気の時代”到来? ハイブリッド含めた規則策定へ

この記事の中では、具体的なハイブリッドの形態はまだこれからの話になりそうだが、現行のWRCは1.6Lターボエンジンの4輪駆動、それがハイブリッド化されるとなれば、4輪駆動の前後どちらかの完全電化が当然あり得る。
もともと一つのエンジンからの動力を前後に機械的に分ける4輪駆動は、前後を結ぶプロペラシャフトにセンターデフも必要になり複雑で無駄が多い。前後どちらかの完全電化は合理的な解決方法なのだ。

エネルギー回生の効率からいえば、前輪をモーターのみ、後輪をエンジン+モーターにしたほうが、減速時に荷重が集中する前輪でそのエネルギーをもらさず回生できるので良いはずだ。市販車ならホンダのNSXがそうしているし、ル・マンなどのWEC(世界耐久選手権)ではトヨタとポルシェのハイブリッドはどちらもその形態を取っている。

しかし、市販のコンパクトカーをベースとするWRCを考えると、前輪をエンジンとモーター、後輪をモーターのみで駆動するハイブリッドならトヨタも持っているし、シトロエンも持っている。運転感覚を考えても、現状のWRCマシンは駆動力配分がどちらかといえばFF寄りの4輪駆動なので、それに近いマシンが容易につくれそうだ。ヒュンダイもハイブリッドの市販車を持っているが、ヒュンダイが2022までWRC活動が続けられるかどうかは、これからの成績次第かもしれないが。

また、ラリーの場合、グリップが極端に低い路面での走行ではアクセルオンで曲げる走法となるため、コーナー手前のブレーキングでのエネルギー回生はほとんどできないかもしれない。エネルギー効率を高めるためのハイブリッドとはイメージが違ってくる。フロントのハイブリッドシステムはエンジンで前輪を駆動しつつ同時に大量の発電をし、その電気で後輪のモーターを回し続けるイメージになる。

しかし、モーターのみの後輪のパワーコントロールは自由度が大きくレスポンスも良いはずだから、ドリフト走行が前提のWRCではよりレベルの高いマシンコントロールのバトルが見られるのではないだろうか。

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