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2017年9月14日木曜日

マニュアルミッションで乗りたいスカイアクティブX

クルマのマニュアルミッションというものを初めて見たときのことを、今でも鮮明に覚えている。おそらく私は4歳か5歳ぐらいだったのだけど、当時私の家には自家用車がなく、近所の知り合いの家の自家用車に乗せてもらったとき、運転席のど真ん中の床から、得体のしれないレバーが生えているのを発見した。
それまで自動車というものにあまり縁はなかったけれど、ハンドルとか、アクセルとかは、見れば容易に理解できる。しかし、車を発進させる前や、走行中にも実に頻繁に、その得体のしれないレバーを時には前後に、時には左右に動かすことの意味が、その時には全く理解できなかった。

その何年か後に我が家も自家用車を持つようになり、その車にもマニュアルミッションのシフトレバーがついていて、そのうちマニュアルミッションの意味を理解できるようになったが、こういう複雑な機械を扱える人間というものは本当に器用にできているものだと、つくづく考えていた。

ひと昔前(ふた昔ぐらいかもしれないが)は当たり前だったこのマニュアルミッションだが、これからのクルマの自動運転化と電化が進んでいくとすると、いよいよ無用の長物となってしまうのでは、という危惧を禁じ得ない。

そんな中、マツダの革新技術、スカイアクティブXを搭載した試作車の試乗が海外ではじまったようだ。

第433回:ガソリンとディーゼルの“いいとこ取り”を目指す
マツダの新しい内燃機関「SKYACTIV-X」搭載車に試乗(webCGより)

世界が注目する革命的エンジン「スカイアクティブX」の凄みはどこにある?(carviewより)

特筆すべきは、ダウンサイジングターボより自然なフィールで、低回転から高回転域まで幅広いレンジで気持ちよく回るエンジンらしいこと。それならばマニュアルミッションで味わいたい。そういうエンジンが、この時代に登場したこと自体、喜ばしいことだ。

技術の進歩によって楽になることは良いことだが、楽になればなるほど人間の脳と体は退化する。マニュアルミッションを操るという作業は、脳の活性化のためにも良いのだから、何らかの形で残ってほしいものだ。


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