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2017年8月24日木曜日

桑田佳祐の音楽と、長く成功する秘訣(個人的な意見です)

サザンオールスターズというパワフルなバンドが、「勝手にシンドバッド」という曲でデビューした。そのころ私は小学校高学年で、音楽に関心を持ち始めた頃だったからよく憶えている。

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「勝手にシンドバッド」は前年にヒットした「勝手にしやがれ」と「渚のシンドバッド」をくっつけたものだということに改めて感心してしまう。

雑誌「Pen」9月1日号でも特集されていて、いろんな人が語っていることだけれど、桑田佳祐の書く曲は、悲しくせつない、いい曲がたくさんあって、それが大きな魅力の一つなんだけど、それとは裏腹にサザンオールスターズのデビュー曲はなんだか訳の分からないパワーに溢れた「勝手にシンドバッド」だった。そのことが、その後のサザンオールスターズの成功につながったと私は思っている。

さまざまなアーティストやバンドのヒット曲を考えてみると、悲しい曲、せつない魅力を持った曲がデビュー曲だったり、一発目のヒットだったアーティストは、たいてい一発屋で終わっているような気がするのだ。あえてネガティブな例は出さないが、そのアーティストのイメージが一発目のヒットで決定づけられてしまうからだと思う。

サザンオールスターズの場合は、一発目が「いとしのエリー」ではなくて、「勝手にシンドバッド」だったことで、強烈なエネルギーが人々の印象に強く残った。その次に「いとしのエリー」が来たので、アーティストとしての幅が拡がって、より長く成功するバンドになったのではないだろうか。

桑田佳祐の音楽についてもう一つ思うことは、悲しい曲、せつない曲でも重くなったり、暗くなったりしないこと。その理由はビートにうまく乗せていることなのだと思う。世界的に見ても、せつないメロディと軽妙なビートの組み合わせは、おいしい音楽ができる秘訣で、ブラジル音楽なんかの魅力もまさにそこにある。



例えば、せつない歌をサルサのビートに乗せて、高田みづえに歌わせたこの曲!

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