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2017年8月22日火曜日

マツダの圧縮着火エンジンについての続き

マツダが発表した圧縮着火エンジンについて、前回書いたときは理解していなかったのだけれど、もう少し詳細がすでに明らかにされていた。

この技術のポイントは、圧縮着火ではあるけれど、その着火のタイミングを点火プラグを使ってコントロールするという点だ。点火プラグによる爆発が燃焼室中央で起こることで圧力波が広がり、その周りの圧力が一瞬で着火圧力まで高まり、圧縮着火が起こる。

この技術の一番難しいポイントと思われる着火タイミングのコントロールを、点火プラグで行えるということだ。

驚愕の連続 マツダよそれは本当か! (4/4)
マツダのSKYACTIVに第3の内燃機関、ガソリンエンジンの圧縮着火をどう実現したか (2/2)

それでも疑問は残る。点火プラグによる着火を利用する以上、プラグで火がつかないほどの希薄燃焼はできないから、純粋な予混合圧縮着火(HCCI)ほどに効率を高めることはできないのではないかと推測されるし、着火のメカニズムの説明を読む限りでは、ノッキングと同じ現象なのではないかと思ってしまう。燃焼室周辺部での爆発からの衝撃波によるピストンやシリンダーへのダメージは起こらないのだろうか?

もう一つ明らかにされていないのが、高負荷時には、「高応答エアー供給機」によって圧縮空気を供給するということだが、この「髙応答エアー供給機」が明らかになっていない。ターボではレスポンスを高めるのに限界があるのは明らかだし、パワーロスが不可避なスーパーチャージャーを使うのもないだろうと思われるから、あとは電動ターボだろうか?

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