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2016年10月30日日曜日

アマゾンのKindle Unlimitedで、Motor Fan illustratedを読む。

ここのところ、アマゾンのKindle Unlimited (月額980円で登録されている本が読み放題のサービス)で、目ぼしい本や雑誌を読んでみている。私は自由な時間があれば何はともあれとりあえず書店に行くのが好きなので、これはもってこいのサービスなのかもしれないと思いつつも、どういう本と雑誌が登録されているか次第でもあるなと考えている。

まずはクルマ雑誌をあたってみると、Motor Fan illustratedがある。自動車技術の詳しい解説が読めるシリーズだ。近年のクルマの技術動向はかなり面白い。ハイブリッドや過給による効率の追求は、クルマが時代に求められている要素であり、同時にF1等のレギュレーションによって開発が加速している部分もあると思う。今は燃焼技術に焦点が移行している。

日本の自動車産業は優秀な技術をもっている、と思ってきた。エンジンの排気ガス浄化技術はほとんど日本発。ターボや可変バルタイも出自はともかく実用化して普及させたのは日本のメーカーとサプライヤーだったが、そこで問題になるのは日本が技術ではなく枠組みで不利に立たされてしまっていること。エネルギー政策や燃費・排ガス規制に関する行政側のリーダーシップで後れをとっている。

「ものづくり」が得意な日本は、かつての第二次世界大戦でも、優れた「もの」をつくることで戦争に勝とうとした。ゼロ戦しかり、戦艦大和しかり。しかし、優れた道具をつくり上げても戦争には勝てなかった。アメリカの運用技術や大戦略に負けたのだ。

F1グランプリの世界では、日本のホンダは1980年代に高度なコンピュータ制御を持ち込んで大成功を収めたが、レギュレーションを変えられて苦しみ、やがて疲弊して撤退した。その後2度にわたってカムバックしているが、なかなか勝てないでいるのが現状だ。歴史は繰り返している。

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