一生涯の間に打つ心拍数はだいたい決まっている、という説がある。
20億拍とか、24億拍とか、諸説あるが大体の目安があるという。哺乳類だと小動物は脈拍がはやく、大型の動物はゆっくりになるから、小動物は寿命が短く、大型動物は寿命が長い。もちろん定説といえるものではなく、否定する向きも多いし、それを正しいとか正しくないとか、言えるような知見を私が持っているわけではないが、そういうことはあり得るのではないか、という気もする。激しいトレーニングを重ねる一流スポーツ選手が若くして亡くなるケースも良くある。
ただ、それなら運動をすることはは心拍数が上がるから寿命を縮めるのか、というと、そうではないらしい。適度な有酸素運動をすると、運動中は確かに心拍数が上がるが、運動をしていない普段の心拍数は下がるという。結果的には心拍数を浪費しなくて済む。もちろん、あくまで適度な運動が良いというわけだ。
ランニングの時、最近は呼吸を意識して、できるだけゆっくりした呼吸のままで走るようにしている。スー、スー、ハー、ハー、と2拍ずつ吸って吐くのが一般的だが、それを3拍ずつ、4拍ずつにすることで、心拍数も下がってくる。キロ6分程度のスローペースなら、登りでもなければそれで十分いける。
一生涯の食事の量が決まっているという説もあり、これを「食禄」という。日々大食をして「食禄」をはやく費やしてしまえば寿命が縮まる。小食を心がけると長生きができる。長生きは死ぬまで分からないが、年をとっても若々しい人で、一日一食という人が、著名人でもけっこういるようだ(一日一食でググると、情報はいくらでも出てくる)。
実際、身近な人や知人のことを考えてみても、はたから見ると不思議なほど小食な人で、非常に元気な人が多い。バイタリティがあって、睡眠が短くても大丈夫で、頭の働きも良い人が多いのだ。不必要に食べることは、内臓に負担をかける。睡眠も余計に必要になる。
小食の人がうらやましいと思うのだが、なかなか同じようにはできない。
最近は、せめて腹いっぱい食べないように、ということを心がけている。そうすると、満腹が気持ち悪い、という感覚になってきた。同時に、空腹も悪くない、という感覚も少しずつは分かるようになってきた。
別に何が何でも長生きしたい、というわけではない。しかし、浪費しない、むさぼらない生き方が普通になれば、より多くの人をこの地球上で養えるようになるはずだし、人類全体の幸福につながると思うのだ。
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