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2018年11月11日日曜日

高度約1万メートル?

飛行機の翼は、上面と下面との気圧差を生じさせることによって、浮力を発生している。上面の気圧をしっかり低くするために、上面の空気流は流速が落ちないようにすることが大切である。だから上面にはできるだけ何もつけないようになっている。エンジンを翼につけるとしたら、たいてい下面につける。




翼端には、古い機体でなければ、ウィングレットと呼ばれる小さいタテの翼がついている。これは翼の上面と仮面の気圧差のために翼端渦という渦が起こり、空気抵抗を生じたり、後方を飛ぶ別の飛行機に影響を与えるのを防いでいる。

高度は、だいたい1万メートルあたりを飛んでいることが多い。高度が高くなれば空気が薄くなる。空気が薄ければ空気抵抗が減るのは良いのだが、エンジンに入る空気が少なくなってパワーダウンしてしまう。バランス上一番効率がいいのが1万メートルらしい。

しかし、気象条件等によっては、効率が良い1万メートルあたりで飛べないこともある。燃費の悪化が見込まれる場合は、燃料の積載量を増やす必要がある。どういうふうに飛ぶか、そのためにどれだけ燃料を積むか、フライト前に機長と副操縦士が天気図を見ながら
決めるらしい。

今どこの上空を飛んでいるのか、いつも考えるのだが、自信を持って推測できたためしがない。これぐらいの距離だと、雲がなければ、下の土地がどうなっているかよくわかる。日本の上空を飛ぶと、実に田んぼが多い。その景色は見ようによっては美しく見える。それでも、人間によって自然が切り拓かれているのは、傷口が広がっているようにみえなくもない。

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