前戦アメリカGPで、またもやバトル中にスピンして遅れたセバスチャン・ベッテルについて、フェラーリのマシンが、他のマシンのインについたときにダウンフォースが失われてスピンしているのでは、という説が持ち上がった。
去年のフェラーリのマシンは他のマシンに接近しても比較的影響を受けにくく、接近戦に強いと言われていた。それに対してメルセデスやレッドブルのほうが、空力的に敏感で、他のマシンの影響を受けやすいといわれていたのだが、今年は逆になったということなのだろうか。
それでも今回メキシコGPではベッテルはスピンすることなく、2位まで追い上げに成功した。決勝レースは昨年に続いてレッドブルのフェルスタッペンが優勝。メルセデスはタイヤに苦しみ、アメリカGPに続いての苦しいレースとなったが、ルイス・ハミルトンのタイトルはここで決定した。
ハミルトンとベッテル、質は違えどどちらも繊細さを持っている。ハミルトンは2016年にはロズベルグとの心理戦に苦しめられたし、ベッテルはここ数年うまく運ばないレースとチームにいらだっていた。
ハミルトンが卓越したドライバーであることは明らかだが、技術的にも精神的にも彼を支えたチームと、チームメイトのボッタスの存在があって5度目の戴冠となったのだろう。
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