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2018年10月28日日曜日

レッドブル強し ~ F-1メキシコGP予選

マシンがドライバーの意思のままにスムーズに転がる姿(例えば、人間が脚で歩いたり走ったりするときにはそう簡単に車輪のようには転がらない)。人間の意識どおりにモノが動く姿。人力という物理的には限界のある力を超えて、科学技術がもたらす大きな力と意識が一体化した姿。それが魅力であり、モータースポーツ以外に同種のものはちょっと思いつかない。

その時のレギュレーションによって異なってくるが、パワーを制限する必要がない局面においては、全能感に近いものをドライバーは感じているのだろうし、それは見る者にも伝わってくる。エネルギー効率が厳しく問われる現在のF-1レギュレーションでも、燃費を気にする必要がない予選の走りは、そのパワーを感じるにはぴったりだ。

メキシコGPが行われるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは標高が約2300メートルもあるために空気が薄く、それによってダウンフォース量が減少し、特殊なセッティングが求められる。空気の薄さは冷却にも影響する。ダウンフォースを稼ぐためにウィングを立てても最高速が伸びるサーキットだ。

去年はレッドブルのフェルスタッペンが優勝したこのサーキットで、今年もレッドブルが速い。パワーの重要性が決して低いとは言えないこのサーキットで、パワーに劣っているはずのルノーPUを搭載するレッドブルが予選でこれだけの速さをみせていることは、明日の決勝をエキサイティングなものにしてくれそうだ。



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