外から観ているとオーバーテイクがほとんど起こらず単調な今のF-1も、ポールラップをオンボード映像で観るとエキサイティングだ。5度目のドライバーズタイトルを決めたルイス・ハミルトンの鈴鹿とスパのポールラップを見ると、スリリングな高速サーキットの魅力がよく分かる。
去年から今年にかけてのF-1は、こういった高速サーキットでは恐ろしく速い。特に鈴鹿は、ほとんど減速なしに飛び込むファーストコーナーから、一瞬の減速でシフトダウンして次のコーナーをクリアするやいなや、次々とコーナーが迫ってくる。
いっぽう、ウェットコンディションのスパの映像では、随所でオーバーステアが起こるのを一瞬で収束させるハミルトンの切れ味鋭いカウンターステアが見れる。ハミルトンは基本的に鋭いターンインを可能にするセッティングを好むというが、これだけ繊細にコントロールする能力をもっているからこそ、そういうセッティングを活かせるのだろう。
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