今年のツール・ド・フランスが終わった。
クリス・フルームのツール5勝目はならなかったが、同じチームスカイのゲラント・トーマスが総合優勝を飾った。上位の選手をみると、山も登れてタイムトライアルも走れるオールラウンダーが強く、純クライマーはどうしても勝負をかけられる場面が限られてしまうところが厳しいという印象だ。そして、チームとしてはやはりチームスカイの強力なコントロール力が印象に残った。
今は科学トレーニングの時代だから、選手の体格によって可能な出力が決まっており、それをフルに発揮するのに必要なトレーニングメソッドも確立している。トップクラスの選手たちは当然それをやっているわけだから、パフォーマンスについてはサプライズは少ない、というようなことをどこかで読んだことがある。
それでも、好調・不調の波はあるんだろうし、レース戦略やアタックを仕掛けるタイミング等によって勝負が左右される面白さがある。
さらに、前半の平地ステージから、石畳のステージを挟んで後半の山岳ステージへ、およそ3週間にも及ぶ厳しいレースを走りぬいた選手たちの、チームを超えた連帯感を感じられるのが、ロードレースの魅力だろう。
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