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2018年2月6日火曜日

自動車業界を翻弄するのはドイツのディーバ?

F-1を頂点とするモータースポーツはイギリス発祥。しかし今は巨大化したドイツのメルセデスに支配されている。怪物チームのなかでドライブするハミルトンとボッタスは、過去のF-1ドライバーとは違う世界にいる。そんなことができるのは、他にはフェラーリぐらいだろう。

ここ数年圧倒的な強さを示すメルセデスだが、昨年のマシンは「ディーバ」と呼ばれていたという。「ディーバ」というのはトップクラスの女性オペラ歌手を意味するイタリア語で、気まぐれで、喜ばせるのが難しいものの代名詞となっている。2017年のメルセデスのマシンはじゃじゃ馬で、特にシーズン前半はタイヤの温度のコントロールに苦労し、フェラーリに明らかに先行されるレースもあったが、それだけではなくトランスミッションも気難しいものだったらしい。それでも結果的にはドライバーズタイトル、コンストラクターズタイトルともに獲得したのは、巨大なマンパワーがあってのことだろう。袋小路に追い込まれつつあるF-1界で、圧倒的な強さを見せるディーバは、有終の美となってしまうのだろうか?

日本のクルマ雑誌はドイツ車偏重だ。昔からそういう傾向はあったが、自動車技術の本流はドイツで、電動化を着実に進めるドイツの各メーカーの動きがまるで業界全体の動きであるかのように感じさせる。そしてその流れを加速化させた大きな要因の一つは、フォルクスワーゲンが2015年に起こしたディーゼルゲートなのだ。フォルクスワーゲンのイメージは一気に陥落したが、その後のリコール処理のみならず、EV化に大きく振ってみせることで、一気にイメージを回復してしまった。そしてその余波を自動車業界全体が受けて、中国とインドがもくろむ電化が一気に加速するかのように見えているのが今の自動車業界ではないか。

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