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2017年4月6日木曜日

2021年以降のF-1パワーユニットの落としどころ?

以下のサイト(F1i.com)の情報によると、

F1's path to a 1200hp twin-turbo V6 for 2021

現在のF-1パワーユニットについてのレギュレーションが期限切れとなる2021年以降のパワーユニットについて、ドイツのAuto Motor und Sport誌が報じているところによると、最有力候補は、1200馬力のV6ツインターボ、ただしMGU-H(註:排気熱エネルギー回収用電動機・発電機ユニット)無しということだ。

そして、バッテリーとターボチャージャーは標準化され、ハイブリッドの要素はKERS(運動エネルギー回生システム)のみになる可能性がある。

また、FIAはハイブリッドを放棄したくない。しかしシングルターボは排気音をなくしてしまう。現在のところ大きな問題はサウンドであり、それはシングルターボでは解決できず、ツインターボが必要になる。そうすると排気からエネルギーを回生することは技術的に不可能になり、FIAはMGU-Hを犠牲にしてファンに魅力的な音を提供するしかない、ということになっているようだ。

情報としては以上だが、サウンドに関して言えば、確かに排気に含まれるエネルギーをただのターボ以上に吸い取ってしまうMGU-Hを諦めないと排気音の音量を大きくすることはできないだろう。ただ、シングルターボだと魅力的なサウンドが出せないのかどうかは、好みの問題でもある。自分のアイディアにこだわるようだが、等間隔爆発にしてシングルターボにすれば排気音の周波数は1オクターブ高くなり、その上MGU-Hなしでウエストゲートから排気エネルギーを捨ててやれば、排気音は甲高く響くリクツだ。

msmiles:F-1のエキゾーストノートは、等間隔爆発を義務づければ魅力的になるのではないか?

フェルスタッペンは自然吸気V10に戻ることを望んでいるようだが、エコロジーとは正反対の超高回転エンジンを開発しなければならなくなるエンジニアのモチベーションをかえって下げることにもなるだろう。

時代背景を考えればFIAがハイブリッド存続にこだわるのは理解できるが、MGU-Hなし、バッテリーとターボは標準化、となると、ハイブリッドの技術開発の余地は、KERSにしかなくなるから、ちょっと説得力は落ちることになってしまうが、コストを下げるには、標準化によって開発の余地を絞り込むのは仕方がないだろう。

まあ、MGU-HなしのV6ツインターボなら、昔ホンダが強かった時の1.5Lターボと同じ程度には元気のあるサウンドが聴けることになるということではある。昔に回帰するようでスッキリしないソリューションではあるが、結局この辺が落としどころになるのだろうか?

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