2015-2016フォーミュラE最終ラウンドとなるロンドン大会が、7月2日、3日にわたって開催された。
昨シーズン同様に最終戦は土曜日、日曜日の連戦という、他のモータースポーツではみられない独特のスケジュールで行われたロンドンePrix。しかし今シーズンは、最後まで混戦が続いた昨シーズンとは異なり、セバスチャン・ブエミとルーカス・ディ・グラッシという2人のドライバーがタイトルを争う展開となってロンドンでの最終戦を迎えることになった。
土曜日の一つ目のレースでは、ブエミとディ・グラッシは予選の雨に翻弄され10番、12番グリッドからのスタート。激しいバトルを展開しながら4位と5位という結果になった一方で、ニコラ・プロストとブルーノ・セナが1位と2位に。表彰台にプロストとセナが並ぶという、なんだか懐かしい結果になったのも面白かったが、日曜日の本当の最終戦に向けての予選でブエミがポールポジションをとり、タイトルを争う2人がまったく同ポイントで並んで最終戦の決勝を迎えるという展開になった。
そして日曜日の最終戦は、スタート早々にタイトルを争う2人がクラッシュ。ディ・グラッシがブエミに追突し、大破した両車は何とかピットに戻って車を乗り換えた。これでレースからは脱落。しかし、レース中のファステストラップにもポイントが与えられるというフォーミュラE独特のポイント制のおかげでファステストラップ争いでチャンピオンが決まるという異例の事態となった。他の車が決勝レースを戦っている中で、ブエミとディグラッシの二人はタイミングを計りながら予選さながらのアタックでファステストラップを狙うという不思議なレース展開。
最後にブエミがファーステストラップをマークして、今シーズンのチャンピオンを決めた。
ドタバタの展開ではあったが、シーズンを通してみれば、感動的な幕切れだったと言えるだろう。
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