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2015年3月22日日曜日

ホロウボディの楽器の鳴り、経年変化

ストラディバリウスにしろガルネリ・デル・ジェスにしろ、トップクラスのヴァイオリニストが使う楽器は作られてから300年もの間弾き続けられてきたものが、経年変化で反応が素晴らしく良くなっているものだという。こちらのサイトに紹介されている。

工房ミネハラ

木でつくられたホロウ・ボディの楽器という点では、セミアコ、フルアコタイプのエレキギターは同じような構造を持っている。そういった楽器の経年変化は面白い。億単位のストラディやガルネリに比べると思いっきり価格帯が下がって恐縮ながら、私が所有するアイバニーズのセミアコタイプのギターAS-200も、新品で購入してから(10数万円だったと思う)20年後ぐらい経ったころからボディの鳴りが劇的に良くなってきた。


実はこのギターのボディは突き板(合板)らしい(先輩が同型のギターの塗料をはがしてつきとめた)。それを聞いたときはガッカリしたのだが、合板というのは経年変化によって張り合わせた板が癒着して、一枚板のようになって鳴りが良くなるという話をきいたことがある。家なんかの場合、高級な一枚板の階段は経年変化でだんだん足音が静かになるが、廉価な合板製の階段は、経年変化で足音がバタバタとよく響くようになるらしい。私のアイバニーズも、生音が明らかに大きく響くようになったのだが、安物の階段の足音が響くようなものか、と考えてしまうと微妙だ。

以前、東京の楽器店でヴィンテージのエレキギターをいくつか試奏させてもらったことがある。製造後20年~30年ぐらいの程度の良いものだと、例えば新品で25万円程のUSAフェンダーが100万~150万円程の値段がついていた。ホロウボディではないが、木の経年変化で、反応が抜群によくなりなおかつ音色がまろやかになる。当時学生だった自分にそんなお金を出せるわけもないが、これなら100万円出しても欲しくなる気持は分かるなーと思ったものだ。

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