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2014年7月3日木曜日

目の訓練と、脳の「解釈」

私はド近眼である。その上、普段はデスクワークばかりでパソコンばかり眺めているから、目の使い方が凝り固まっているのが自分でも分かる。毎朝のランニングでも、走りなれたコースを走るだけだと、せっかくの視点を遠くに合わせるチャンスなのに、景色を眺めることもだんだんなくなってしまう。
そこで、ランニングのときぐらいはメガネを外すようにしている。メガネをはずすと足元がぼやけるのだが、いつも走りなれたコースなら問題ないだろう。
目の訓練ついでに、以前買った「3D写真で目がどんどん良くなる」という本で、立体視の訓練も再開してみた。3D画像を見ていると、不思議なものでその景色の中に入り込んでいるような感覚がある。この本はカリフォルニアの風景をたくさん載せているのだが、私は以前カリフォルニアに少し住んでいたことがあるので、その3D画像に入りこむと、カリフォルニアの空気感までが懐かしくよみがえってくる。

立体視するには、左右の目で別々の画像を見て、それを脳の中で合成するという作業を行うのだが、クロス法、パラレル法と、2つの方法がある。私にはパラレル法のほうが楽で、クロス法だと立体の像を結ぶのに少し時間がかかるのだが、いったんできると、その画像の中に入り込む感覚はクロス法のほうが大きい。いずれにしても、慣れてくるとなかば無意識に、目が、というより脳が勝手に調整してくれて、脳の解釈に従って3Dの風景が浮かび上がってくるという感覚だ。
脳というのは実によくできている。過去の経験をもとに「解釈」するのが得意にできている。たとえそれが「錯覚」であったとしても。

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