pinterest

2014年6月29日日曜日

SWICHインタビュー 登山家の竹内洋岳とフリーダイバーの篠宮龍三 エクストリームな世界で知力を尽くす能力

今朝6時に目を覚まして外を見ると雨だった。今日は走れないかと思ったが、20分後、雨音がしなくなり、雲が急に切れ始めていたので、ラン決行。
今日は、メガネを外して走りたかった。メガネを通して見える世界は平べったく、クルマのウィンドスクリーン越しの景色と同じで味気ない。自分の目と、見ている対象、すぐそこの木の幹であれ、はるか彼方の山であれ、その間の空気を感じられないのが、物足りなく思えてしまう。

昨夜のEテレのSWITCHインタビュー達人達は、より少ない装備で究極の自然に立ち向かう、登山家の竹内洋岳とフリーダイバーの篠宮龍三の二人だった。

素潜りで100メートル超まで到達する篠宮龍三は、人間の体は深く潜ることに向いていると思うか?という問いに、「人はそういう能力を持っていると思う、それをうまく引き出して100メートルまで潜る」のだという。
それで思い出したのだが、時速60~70キロぐらいで泳ぐシャチは、泳ぎを練習によってマスターするのだという。水槽で育ったシャチを海に出すと、うまく泳げずにおぼれてしまうという話をきいたことがある。つまり、シャチの泳ぎは本能的にプログラムされているわけではなく、潜在能力を訓練によってうまく引き出すことによって初めてうまく泳げるようになるということだ。一方、犬は犬かきで泳げるが、これは身を守るために本能にプログラムされているらしく、練習をしなくても、いきなり水に投げ込まれると、犬かきで泳げるということだ。
人間は大きな可能性を、潜在能力として持っているが、それをうまく引き出してやらないと、その可能性が開花しない、ということなのかもしれない。

酸素ボンベなしで、世界の8000メートル級の山に登頂し続ける竹内洋岳は、記録のためには、徹底した軽量化を図る。登山の装備はもうこれ以上軽量化の余地がないので、自分の体を削るのだという。以前は寒さを防ぐためにある程度脂肪をつけたほうが良いと言われていたが、今は保温性の優れたウェアがあるので、脂肪も落とす。体力の消耗を防ぐために、足はなるべく上げずに静かに登る。天候なども含めあらゆることを想像して登る。
エクストリームな世界で、知力を尽くして戦っているのが、両者の共通点のようだ。

「チベットの砂漠の中に巨大な白い山の塊が何か、上から天からドーンと降ってきたようにあるんですよ。その壮大さというか神々しさ」と語る竹内。日本で見る富士山も美しいが、スケールが全然違うんだろうなと、想像することしかできない。

0 件のコメント:

コメントを投稿