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2021年6月11日金曜日

【津川哲夫のF1第6戦言いたい放題】マシンをローダウンフォースに振ったハミルトンは予選4位 決勝でメルセデス失速のワケ

モナコGPに続いてアゼルバイジャンGPでも大苦戦したメルセデスがかかえる弱点、そしてレースの勝敗のカギを握るほど重要なタイヤのあたため方がよく分かる動画。


かつてのホンダF-1ターボの黄金時代には、ホンダエンジンを使うマシンはウィングを極端に立てて強力なダウンフォースをつけていた。だからコーナリングで速く、ウィングを立てることによる空気抵抗の増大で不利になるストレートも、ホンダエンジンの強力なパワーで何とかしていた。去年あたりまでのメルセデスはこれと同じ手法を採っていたが、PUの優位性を失った今年はこの方法が使えない。
ダウンフォースが少ないとタイヤをあたためにくい。ホイールスピンをさせたり滑らせたりしても、タイヤ表面の温度が上がるだけで、ストレートですぐに冷めてしまう。ダウンフォースがあれば、タイヤをぎゅっと揉むように力をかけ、タイヤ内部からあたためることができる。

メルセデスは明らかに苦しくなっているが、圧倒的なチーム力があるだけに、レッドブルもまだ油断はできないだろう。制御の難しいハイレーキコンセプトを使いこなし、チーム戦略も抜かりなく、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得してほしいところだ。

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