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2020年5月22日金曜日

ネイティブアメリカン(米先住民)が新型コロナウィルスの大きな犠牲に

ずいぶん昔のことだが、アメリカのニューメキシコ州で Sky City と呼ばれるネイティブ・アメリカンの集落を訪れたことがある。連れて行ってもらったので詳しい場所等は覚えていなかったのだが、Youtube で探してみた。
赤茶けた大地がひろがる中、メサと呼ばれる木の切り株のような丘の上の、それほど広くないスペースが集落になっている。100メートルを超えるその丘の上の集落から見下ろした風景も、記憶に残っている通り、まさしくこれだ。




素朴さとエキゾチックさを感じさせる美しい建物だが、決して豊かには見えない人々の生活の場であることがはっきりと分かる。多くの観光客が訪れる観光地となっているが、それは人々にとっての貴重な収入源なのだ。

政府によって住み慣れた豊かな土地を追われ、不毛な土地を割り当てられた歴史をもつ人々にとっては、観光以外に収入源になるような産業がないだろうということは想像がつく。

アメリカの他のマイノリティ同様に、ネイティブ・アメリカンの人々も、新型コロナウィルスによって甚大なダメージを受けているという。医療体制の不備、アメリカ国内とは思えないほどの貧弱な生活環境によって基礎疾患を持つ人々の割合も高いためだ。かつてのスペイン風邪のパンデミックのときも、さらにさかのぼればヨーロッパ人による植民地時代にも、持ち込まれたインフルエンザ等の感染症によって人口激減させられた歴史がある。

10 steps to save Native Americans from Covid-19 catastrophe

世界中の犠牲者の生命にもちろん軽重はないが、歴史の犠牲者であり続けた人々のさらなる犠牲には心が痛む。

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