2021年からF-1でもグランドエフェクトカーが復活する。
かつてF-1でも耐久レースでも活躍した数々のグランドエフェクトカーの中でも、ひときわ印象深かったのがこのマシンだ。
耐久レースと言えば一番有名なのはルマン24時間レース。このルマン24時間が開催されるサルトサーキットは長いストレートが有名だ(今はシケインがあるが)。最高速度が重要になるので、空力重視の美しいフォルムのマシンがルマンスペシャルとして開発される傾向がある。
このマシンも空気抵抗の低減をねらってリヤタイヤが完全にカバーされているのが外観上の大きな特徴。もう一つの特徴は、シートポジションが高いこと。本来なら低重心にするためにシートポジションは下げたいところだが、グランドエフェクトを最大限に活かすために、床下のエアチャンネルを最適化して、あえてシートポジションは高めになっている。
モータースポーツというのはマシンスポーツの最たるもので、レギュレーションの中での最適解を見出したものが勝つ。ルマン等で活躍したこの小さなマシンは、明らかに格上でパワーも勝っているグループCカーのポルシェ956と対等以上の速さを発揮したマシンだが、当時のレギュレーションの穴というか、グループ5からグループCに移行する谷間を利用して、あり合わせのリソースをくみ上げたマシン。そのせいか、カウルの下のエンジン、ターボ等のレイアウトは結構強引にみえるが、外面は非常に美しく仕上がっている。しかも、これで実際にレースに勝っているからすごい。ただしルマンでは残念ながらリタイヤに終わっている。
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