2016年のツール・ド・フランスで総合2位、翌年は総合3位と連続して表彰台にのぼって以来、フランス中の期待を背負うクライマー、ロマン・バルデ。昨日(11月9日)が29歳の誕生日だったらしい(おめでとう!)。
この記事によると、来年のツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアのコースが発表になる前に、ジロに出たいという希望を漏らしていた。
Quel Grand Tour pour Romain Bardet en 2020 ?
例年の傾向としては、ツールとジロでは、どちらかというとジロのほうが山岳ステージの割合が大きいので、ピュアクライマーのバルデ向きと思われる。しかし、先日発表のあった2020年のツールは、険しい山岳続きでしかもバルデが不得意とするタイムトライアルが1回だけ。かつてないほどバルデ向きのコースになっている一方、ジロのほうは3回のタイムトライアルが含まれている。
また、今年は東京オリンピックがある関係でツール・ド・フランスの日程が例年より早まっており、ジロとツールの間隔が1か月もない。両方掛け持ちは例年よりも厳しい。そしてツールが終わって1週間後の東京オリンピックのロードでも当然活躍を期待されることになるから、ジロに出るとなるとかなり厳しいスケジュールになる。
2018年、2019年とかみ合わないシーズンが続いたバルデ、来年は1月のオーストラリアでのツアー・ダウン・アンダーからシーズンを開始するようだ。いっそのこと、比較的周囲からのプレッシャーが軽いジロで好成績を出してしまえば、むしろツールでのプレッシャーが緩むのではないか、という気もする。いずれにせよ、本人にとってベストなシーズンを期待したい。
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