今年のモナコGPは、生で観ているときには波乱のないポール・トゥ・フィニッシュ、しかし後で事情が分かると名レースだった。
ダニエル・リカルドのマシンはレースの序盤にMGU-Kが完全に機能を失ったことでパワーの25%を失い、エンジンへのトラブルを避けるためにチームはリタイアすら考えていた。さらにそのトラブルがリヤブレーキのオーバーヒートを引き起こしたためにブレーキバランスを大幅に変え、ブレーキとパワーユニット、タイヤをいたわる走りを強いられながらも最後までトップを守り切った。
最悪の状況でリカルドが最高のパフォーマンスを魅せた名レースとなった。オーバーテイクできないモナコのコースが、また一つ新たな奇跡を生んだ。
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