トヨタはやはり高温に苦しめられた。これまで好調だった2戦とは打って変わってドライバーはエンジンのパワーダウンを訴える。2日目ラトバラとラッピがリタイヤで優勝圏内から離脱し、タナクもアンチラグ・システムをオフにすることを強いられた。
ライバルが次々とトラブルで順位を落とす中、最終的にはフォードMスポーツのセバスチャン・オジェが優勝。粘り勝ちといったところか。
ローブとオジェ、二人のセバスチャンは共にフランス人だ。
モータースポーツの本場はヨーロッパだが、多くの言語が存在するヨーロッパでは、主に英語が共通語的に使われているのが現実だろう。しかし、ラリーの世界は案外フランス語圏の人が多い。インタビュー等はフランス語なまりの英語で答えているのを頻繁に耳にするような気がする。
ティエリー・ヌービルもフランス語をしゃべるベルギー人だから、WRCのドライバーズポイントは、今回メキシコの結果により、オジェ、ヌービルとフランス語話者がワンツーを占めていることになる。
国際自動車連盟(FIA)本部はフランスのパリにある。
FIAの規定するモータースポーツの公式の規則はフランス語と英語で書かれているが、言語の違いにより規則の解釈が異なる場合は、フランス語の規則が優先されるという。
案外フランス語の重要性は大きい。
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