トロロッソ・ホンダからデビューするブレンドン・ハートレーは隣のニュージーランド出身なので、ホームレースのようなものだ。
オーストラリアGPが開催されるこのサーキットは、普段はサーキットとして使われていないため、コース上のホコリ等が多く、それが走行を重ねることによってきれいになり、コンディションが大きく変化するためセッティングが難しい。しかも現地は秋なので落ち葉もあってグリップを低下させる。経験の浅いルーキードライバーには厳しいコースだ。
さらに天候が変わりやすいこのサーキットでは、雨のレースになる可能性もあり、そうなるとレッドブルのマックス・フェルスタッペンが思い切りの良い走りで強さを発揮する可能性も高い。今年のフェルスタッペンは、タイトル獲得に向けて本気で取り組んでくる。昨年のような攻撃的な走りは多少セーブするのかもしれないが。
マシンとしても、レッドブルはバルセロナでのテストを通じてトラクションと回答性が優れていたという情報もあり、テクニカルなセクションではあなどれないだろう。
フェラーリは今年、ホイールベースを伸ばしてきた。フェラーリに限らず、どのチームも方向性が収れんしてきている。去年のフェラーリはメルセデスとはいろんな面で対照的なコンセプトのマシンだったことが、コースによってはメルセデスを圧倒できる強みにつながっていた。去年後半の失速は、マシンというよりは、チームのマネジメントの問題だった。今年のマシンの方向性がメルセデスに近づいたことで去年フェラーリが持っていた強みが失われていないかということは心配だ。
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