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2018年3月7日水曜日

WRC第3戦メキシコ予想

今週末はWRC第3戦メキシコ。今年初のグラベルでのラリーとなる。

第2戦スウェーデンでは、セバスチャン・オジェとトヨタの3人が、走行順のために圧倒的に不利になり、下位に沈んでしまった。先に走行することによって雪かき役をしなければならなかったためだ。
メキシコではグラベル(未舗装路)となるため、先に走る車が砂や埃を飛ばす掃除役をさせられることになり、不利になる可能性が高い。
スウェーデンで優勝して選手権トップになったヒュンダイのティエリー・ヌーヴィルはモチベーションを高めて臨んで来るが、初日の走行順は選手権順なので、ヌーヴィルがお掃除役1番手、セバスチャン・オジェが2番手になる。
初日に下位に沈めば、2日目以降はリバーススタートなので、またもや出走順が早くなり、不利な状況が続くことになる。

トヨタの3人は、その2人の後に走ることになるから、少しはマシだろう。

そして、メキシコは高度が高い=空気が薄いこと、高温になることも重要なポイント。

トヨタとフォードは、エンジンルーム内でエンジンは完全にカバーされて見えなくなっており、ラジエター等を冷却する空気流も完全にコントロールされる構造になっている。主に空力のためであり、エンジンの熱を保って効率を高めるためでもあるのだろう。

一方、シトロエンとヒュンダイは、エンジンルームの中にエンジンが見える(普通の)構造だ。

高温になるメキシコで、去年のトヨタは空気を通すダクトに穴をあけるなどの対策をしたが、結果につながらなかった。今年は当然対策は打ってあるが、コンディションによっては、古臭いデザインのシトロエンとヒュンダイの方が良かったりする可能性も、まだあるんじゃないだろうか?

特に注目したいのはシトロエン。


メキシコで過去6連覇を達成しているセバスチャン・ローブを投入。

去年はシーズンを通して不調だったシトロエンだがメキシコではクリス・ミークが勝っている。ローブは、シトロエンのマシンはターマックやドライでは良いが、滑りやすい路面では難しいと言っているから、決して扱いやすい車ではないのだろう。しかし、前戦スウェーデンの結果を見ても、今年のシトロエンは侮れない。選手権上位に入っていないので、初日の出走順が後のほうになることも有利に働く可能性がある。



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