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2018年2月15日木曜日

WRC第2戦ラリー・スウェーデン 予想

今週末はWRC第2戦スウェーデン、雪の上をスパイクタイヤで走り抜ける超高速ラリーだ。昨年はトヨタがデビュー2戦目で優勝を飾っただけに、今年も期待が高まる。

チーム監督をはじめフィンランド勢で固めたトヨタチームに、今年は勢いに乗るエストニア人の若手オット・タナクが加わった。3人とも優勝の可能性がある。特に、去年はMスポーツ・フォードに乗って、優勝したトヨタのラトバラに最後まで迫ったタナクは強いのではないか。

昨シーズンのレギュレーションから空力に関する規定が大きく変わり、空力をより大胆に使えるようになり、昨シーズンからWRCに復帰したトヨタはいちはやくそれを武器にしているのは確かだ。もっとも、ラフなコースを走るラリーでは接触等でエアロパーツが壊れる可能性も高く、壊れてもそれなりに速く走れることと、壊れるまではある程度の速さをプラスする要素となっている。

マシンの開発速度も、報道から素人が判断する限りではF-1のように速くはないし、予算が勝敗に直結する度合いは、F-1ほどではないんじゃないかというイメージはある。マシンの速さが結果に必ずしも直結しないし、運に左右される部分も大きい。

しかし超高速ラリーとなるスウェーデンでは、他チームより一歩先んじたトヨタの空力は強力な武器になる。前後の空力バランスが昨年よりも改善されたのも大きいだろう。

そこにMスポーツ・フォードのセバスチャン・オジェがどれだけ迫れるのか。フォードは去年のマシンと比べて改良項目は思いのほか少ないようで、Mスポーツ・フォードからトヨタに移ったタナクによると、フォードに比べてトヨタのマシンは応答性に優れているという。オジェはフォードのマシンにより高い応答性を求めているが、いまだ実現できていないという話もあるが、どうだろう?
それでも、オジェはスウェーデンでは過去3勝しており、これは北欧出身でないドライバーとしては最多。Mスポーツフォードとしても過去6勝しているので、むしろ得意なイベントだ。オジェが勝つ可能性も決して低くない。

モンテカルロでティエリー・ヌービルの5位にとどまったヒュンダイ。トラブルやアクシデントが続いているのは昨年と全く変わっていない。去年のスウェーデンでは2日目までトップだったのに結局クラッシュしてリタイアで終わっている。ヌービルは速いし、クルマも十分速いので、アクシデントさえなければ勝てる可能性はあるだろう。

不振がつづくシトロエンはチームの予算が削減されていると報じられている。そしてクリス・ミークはスウェーデンではトップ6に入ったことがないというから、あまり可能性はないのではないか。

今年はフォード、トヨタ、ヒュンダイの3チームに関してはマシン性能は昨年にも増して拮抗しており、あとはドライバー次第で勝負が分かれる、スポーツとして面白い状況になっているといえるのではないだろうか。

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