今年のニューマシン発表が終わり、いよいよバルセロナでのテストが開始されている。
今年のマシンで注目される点は、サイドポッドのエアインテークが、一様に高い位置になっていること。サイドポッド下のアンダーカットを大きくする設計だ。ロリー・バーンが中心になって作り上げた昨年型のフェラーリのアイディアを、ほぼ全チームが取り入れた形だ。レッドブルまでも例外ではない。それでもレッドブルのこだわりと見えるのは、サイドポッド中間部がアンダーカットにならず、なだらかな山形になっているところぐらいだ。
一方でそのトレンドをつくったフェラーリも、ホイールベースを延長したり、去年のマクラーレンにインスパイヤされたフロントウィングを持つなど、他チームのマシンに近づいている部分もある。それでも、サイドポッドへ空気を導入する機能をもったミラー等、斬新なアイディアも盛り込まれている。
また、フェラーリから最新PUの供給を受け、アルファロメオの名を冠したザウバーのデザインはさらに意欲的だ。サイドポッドのエアインテークもかなり複雑だし、コックピット後方のインダクションポッドも実にユニークな造形だ。
その他のチームは、トップ2であるメルセデスとフェラーリの良いとこ取りの傾向は否めないところだ。去年からの新レギュレーションに対する最適解がある程度絞り込まれてくれば、全体的に各チームのマシンが似通ってくるのは自然なこと。これでPUを含めたマシンの実力が拮抗してくれば、よりドライバーの真価が問われるようなレースが楽しめるかもしれない。
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