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2017年7月29日土曜日

2017年F-1の空力について(動画)

フォーミュラカーの空力で一番大きな障害となるのは、巨大なタイヤがむき出しで回転していることだ。何の対策もしなければ、フロントタイヤから発生する乱流がもろにリヤウィングに当たる様子が良くわかる(1分20秒あたり)。これではウイングが効果的に機能しない。

F1 3D airflow - the new era is upon us! (1/2)

それを改善するのがフロントウィングからはじまりターニングベーン、バージボードに導かれるボーテックス(渦)状のエアフローだ(2分40秒あたりから)。フロントタイヤが発生する乱流を横に跳ね飛ばして、リアウイングに与える悪影響を防いでいる。

そして面白いのはそのボーテックスはリアウィングには向かわず、その内側を通ってリアウイングに向かう空気流は比較的まっすぐな気流になっているところだ(下の動画の2分50秒あたり)。まっすぐな気流がウイングに当たったほうが効率よくダウンフォースを発生する理屈だ。

F1 3D airflow - the new era is upon us! (2/2)

2017年のF-1レギュレーションは、フロントウイングからコックピット下、サイドポンツーンまでの間のエレメントが大幅に自由化され、各チームともレースごとに開発を進めている。この部分のエアフローがマシン全体の空力に大きく関わっていることが良く分かる動画だ。

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