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2017年6月13日火曜日

ル・マンの記憶

ずいぶん昔の話だけれど、フランスに滞在していて、ル・マン24時間レースを見に行ったことがある。1998年のことだ。

耐久レースとしては世界一有名なレースだけに、一流ワークスチームが出走する一方で、弱小チームやプライベーターのマシンも混走する、草レースっぽい雰囲気もある。レーシングカーというのは軽量化のために余分なものはそぎ落としているので、お金のかかったワークスチーム以外だと、安っぽさと紙一重のマシンも多かった。


このレースはポルシェが優勝したのだけれど、この年のポルシェGT1はあまり速くなくて、有力視されていたのはメルセデスやBMWだった。しかしどちらも早々にリタイア。土曜日午後にスタートしたレースは、一晩あけて日曜日早朝に私がサルテサーキットに着いた時点で、トップ争いはすでにトヨタとポルシェに絞られていた。

これが優勝したポルシェ。低く流麗なスタイルが美しかった。


ひときわ甲高い澄んだ音を響かせていたのはフェラーリ。これがレーシングフェラーリの12気筒か、と感動した。
終盤トップを走っていたトヨタが何とリタイアして、ポルシェが優勝をさらっていくという、去年のル・マンと同じようなドラマがあったのだ。

レース終盤の動画。ゴールが近づくにつれ、どのマシンも息が切れてくる。甲高いフェラーリのエキゾーストノートも、段々か細くなっていた。人にとっても、マシンにとっても、24時間走り続けるのは大変なことだ。



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