いよいよ今週末開幕するF-1グランプリだが、目下マクラーレン・ホンダの危機的状況が報じられている。
F1 Topic:アロンソに失望されたホンダPUのパワー不足。改善の見込みは?
ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏は、「自分たちが正しい方向に向かっている」ということを強調する。
ホンダF1「開幕戦に向けいくつかの変更。正しい方向に進んでいる」
今シーズンのホンダのPUは昨年までのPUから大きく方向転換した。一つはサイズゼロコンセプトをやめて、メルセデスと同様のコンプレッサーのレイアウトを採用したこと。もう一つは、メルセデス、ルノー、フェラーリが採用しているタービュレント・ジェット・イグニッション(TJI)を採用したことだ。今シーズンからのレギュレーションの変更で、トークンシステムの縛りがなくなったために実現できたこの方向転換が、「正しい方向に進んでいる」、ということはいえるとしても、やはり必要な方向転換が後手後手にまわったことが響いているという印象はぬぐえない。
2014年から現在の1.6リットルターボ+ハイブリッドの形になったF-1に、2015年シーズンから復帰したことは、そもそもスタートから1年出遅れていたというハンディキャップがあった。現代の緻密なF-1の世界では、技術開発を他チームより短縮して行うことはほとんど不可能で、だとすればヘッドスタートを切れたチームが成功につながることになるのだろう。
F-1のPU(パワーユニット)の技術革新は、完全に燃焼のほうに向かっている。
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今月初旬に流れたこのフェラーリの新技術も、より効率的な燃焼をさせるための技術といえる。今年のF-1は、こういった燃焼技術と空力の技術競争から目がはなせなくなりそうだ。
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