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2016年5月31日火曜日

大波乱のF1モナコGP決勝

昨年度チャンピオンであるルイス・ハミルトンが、不運が続いた今季ついに初勝利となった。
雨の中、異例のセーフティーカー先導の中でのスタートから、コンディションは変化し続け、滑りやすいコンディションでクラッシュが頻発した。

王者メルセデスのマシンは、パワーユニットのみならずサスペンションでも他をリードしているようだから、グリップを確保しにくいコンディションでは優位に立てたのではないかと推測できる。しかしそれを差し引いても、難しいコンディションの中でタイヤをもたせながらダニエル・リカルドの追撃をかわして優勝したルイス・ハミルトンのドライヴィングは際立っていた。

3位に入ったセルジオ・ペレスは要注目かもしれない。タイヤの扱い方には定評があり、7番グリッドからタイヤ交換のタイミングを的確に捉え、自身6度目のポディウムにのぼった。



マクラーレン・ホンダの二人はフェルナンド・アロンソ5位、ジェンソン・バトン9位とダブル入賞を果たした。

第四期となるホンダのF1への挑戦はまだまだ苦戦が続いている。
大成功となった第二期の朝鮮の時には、ターボエンジンの徹底的なコンピュータ制御というイノベーションをいち早く持ちこんだことがアドバンテージとなった。
しかしその後の第三期、そして今に続く第四期は、大きなイノベーションの要素がない。あらゆる方法論が出尽くしている中で各チームがしのぎを削っている。ちょっとしたことで差が開くが、大きなアドバンテージを築くことは難しい状況ではないか?だからこそ、王者メルセデスも思わぬ不調で勝利を逃すこともあり、一方で昨年はもうダメなのかという印象すらあったルノーエンジンのレッドブルの復調があったりしているのだろう。

それにしても、フェラーリは今年もう少し強さを発揮できるかと思っていたのだが(まとめ:2016年F-1グランプリは、フェラーリのエンジン大革新に要注目?)、ちょっとした作戦ミスや不運で勝利を逃している。
その中でマクラーレン・ホンダは着実に進歩はしているといっていいだろう。

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