マイルス・デイビスのアルバム「カインド・オブ・ブルー」に入っているブルースナンバー、「フレディー・フリーローダー」のヴォーカル・スキャットでのカバー。
オリジナルはもちろん完全なインストゥルメンタルの演奏だが、その各楽器のソロをスキャットの名手達が、完璧にコピーしている。まずその人選が素晴らしい。そして、完璧なコピーでオリジナルのテイストまで表現しながら、歌っているそれぞれのヴォーカリストの個性まで十二分に発揮されているのがすごい。
まずウィントン・ケリーの粋なピアノを、ボビー・マクファーリンが鮮やかなテクニックで表現、次にマイルスのトランペットを、僕の大好きなアル・ジャロウが繊細に再現している。そしてジョン・コルトレーンの激しいサックスソロを、ジョン・ヘンドリックスが歌う(名前のジョンも掛けているのか)。最後のキャノンボール・アダレイのアルトサックスを、ジョージベンソンがカバーしているのは、あまりにキャラがばっちりで、思わずニヤリとしてしまう。
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