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2015年8月20日木曜日

人間の本能は壊れている?

動物には先天的に備わっている、生きるために必要な能力の多くが人間には備わっておらず、後天的に学習する必要がある。人間の子供は超未熟児の状態で生まれ、長期間にわたって、大人に養育をしてもらう必要がある。
しかし、一方でそれが人間の可能性を拡げている。後天的に学習して身につける能力は、本能として備わったものよりもはるかに高度な能力になる可能性を秘めているという。

例えば、犬は本能的に泳ぐ能力を持っている。いわゆる「犬かき」で、生まれてから一度も練習したことがない犬でも、水に投げ込まれれば溺れることなく犬かきで泳げるらしい。しかしこれはあくまで犬が身を守るために先天的に備わった緊急避難的能力であって、それ以上に高度な能力にはならない。
一方、シャチは犬の「犬かき」よりもはるかに上手に泳ぐが、実はシャチにとって泳ぐ能力は本能的なものではなく、水族館の水槽で育ったシャチは、大海に放り込まれるとどう泳いだら良いか分からずに溺れるという。シャチにとって泳ぐ能力は後天的に学習するもので、それによって上手に泳げるようになる。

人間は生きるために必要な能力のかなりの部分を学習して身につける必要があるが、だからこそ、その学習しだいでより高度な能力へと発展させられる可能性を持っているということがいえるようだ。

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