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2015年7月20日月曜日

フォーミュラEと、EV(電気自動車)への期待

EV(電気自動車)のレース、フォーミュラEの初年度2014-2015シーズンの最終戦は、ロンドン市街の、まるで公園の中のようなコースで終了した。とてもモータースポーツが開催されるとは思えないようなロケーションと、バンピーな路面にマシンが跳ねながら走っていたのが強く印象に残る。初代チャンピオンはピケJr.となった。



騒音と排気ガスの問題がないEVのレースが世界各地の市街地で開催されることは、モータースポーツファン層を越えて、多くの人に関心をもってもらうきっかけになるのではないだろうか。日本でも、モータースポーツ推進法案が成立すれば、開催への期待が高まる。

内燃機関のフォーミュラカーに比べて重量が重く空力によるダウンフォースが小さいマシンは、感覚的にもロードカーに近く、より親しみやすいモータースポーツともいえるのではないかと思うが、事実上ワンメイクレースだった初年度とは違い、次年度からは各チーム毎の開発が進められることになるから、そのあたりがどう変化していくのかも要注目だ。

アメリカ・コロラド州でロッキー山脈を一気に駆け上る、パイクス・ピーク・インターナショナル・ヒルクライムというレースでも、今年はついにEVが総合優勝したという。しかも4輪駆動のうちリアのモーターのトラブルでFF状態で走っての総合優勝だった。ゴール地点は標高4000メートルを優に越えるという高地を走るレースだから、空気が希薄になっても影響されないEVは確かに優位性があるし、急速に進んでいる技術を考えても、EVの優位は続くと思われる。パイクス・ピークを戦ったEVマシンはいずれも巨大な前後のウイングを持っているから、バッテリーの重量がかさむEVであっても、より速さを求めていけば空力的ダウンフォースを活用することになるのだろう。

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