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2015年1月6日火曜日

トヨタ 燃料電池車の特許を無償公開 ~ 水素社会の実現に向けて

今夜の報道ステーションによると、トヨタ自動車がもっている燃料電池車に関連する技術の特許約5680件を無償開放するという。昨年6月に燃料電池車の生産型プロトタイプを発表し、2014年度内に国内で発売すると発表していたトヨタが、さらに大きな手を打った。
水素を燃料とすることは、水素自体が地球上に多い元素で、さまざまなものから作れる可能性があること、そして使用した際に生じるのが水のみだという環境的なメリットが大きいが、その実現に向けての最大の課題はインフラ整備である。そのインフラ整備を、自社のみならず他者をまきこんで実現しようという、大きな賭けに出たというところか。
水素をエネルギー源とする水素社会の可能性についていえば、アイスランドが2050年までに石油に頼らない水素社会の実現を目指している。日本等とは人口も産業規模も全く違うので、同じようにできるというわけにはいかないだろうが、アイスランドが水素と合わせて利用を進めている水力や地熱は、日本でも大いに可能性があるから、できない話ではないのかもしれない。
水素燃料の自動車としては、燃料電池車が注目されるが、内燃機関で水素を燃料として使うというアプローチに熱心なのがBMWとマツダだ。どちらもドライバビリティに強いこだわりをもつメーカーだから、自動車らしい運転感覚をもったクルマをつくりつづけたいという考え方なのだろう。特にマツダの持つロータリーエンジンは、水素燃料の特性との相性が良いということもあるので、エコロジー時代の中で途切れてしまった形のロータリーエンジンが復活するとすれば楽しみだ。いずれにしても、水素を燃料とする内燃機関は、燃料電池車に比べると圧倒的に低コストで実現可能なので、もっと注目されても良いのではないかと感じる。

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