pinterest

2014年4月27日日曜日

SWITCHクロスインタビュー達人達 日本画家・千住博と歌手・石川さゆり 「自然にまかせて、反応できること」

昨夜のNHK EテレのSWITCHクロスインタビュー達人達は、日本画家の千住博と歌手の石川さゆりの対談。
ニューヨークで活躍する人らしく、頭に浮かんだことをハキハキと話す印象の千住は、どうやって滝の画を描くのか。黒いキャンバスに、白い絵の具をビンから流す。自然にまかせることでできる流れの軌跡からスタートし、エアブラシ等を使って描くという。自己表現ではなく、「私はこういう世界に生きている、という世界表現」という。日本の芸術の一つのエッセンスだろうか。
いっぽう、石川さゆりは、日本の特徴は何だと思うかとの質問に、「すべてが表に出ないところが日本の特徴、言葉に出さないで交流する」と、さらっと返すところはさすがだ。レコーディングの場は、「自分が裸になる場所」で、自分がどういうふうに反応できるか、を大事にしているという。
自然にまかせて、反応できる自分であることを大切にしているのが共通しているところだろうか。千住は、毎朝7時から8時までトレーニングをしてから仕事に入るという。「反応できる自分」であるためには必要なことなのだろう、と思った。
もうひとつ、音楽というのは他のどんな形の芸術よりも人の感性に直接入り込み、強い影響を残すものだが、音楽家の中でも特に「歌手」が人々に受け入れられるとき、それはもう「自己表現」ではなく、もっと深く人々の生きること、生活のようなものと切り離せないところまで達しているのではないか、ということを思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿