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2014年2月18日火曜日

自然現象の中で生きる人間-『日本史の謎は「地形」で解ける』 その2

日本列島は世界の中でも有数の森林資源に恵まれており、それが太古の日本人に漁撈、採集をベースにした生活を可能にし、日本文明を支えた。文明を支える資源、エネルギー源としての森林の重要性は日本に限ったことではなく、かつて大文明が存在した中東、地中海沿岸、北アフリカも、その当時は豊かな森林資源が存在した。チグリス川、ユーフラテス川流域からシリア、パレスチナ、エジプトに至る地域も、古代オリエント史では「肥沃な三日月地帯(Fertile Crescent)」と呼ばれる豊かな地域だった。その豊かな森林は、軍船を造るために徹底的に伐採され、海戦によって地中海に沈められてしまった。文明によって破壊された森林は元に戻らず、中東、北アフリカは今のような乾燥地帯になったのだということだ。
この文明による森林の破壊は、規模に差はあれど日本史の中でもあったということが『日本史の謎は「地形」で解ける』に書かれており、非常に興味深い。
また、森林と文明との関係については、こちらのサイト(縄文への道)にも詳しい。非常に勉強になるサイトで、文明のあり方についての示唆に満ちている。ぜひ読んでみてほしい。

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