サイモン・イェーツの大逆転劇で今年のジロ総合優勝は決まった。大会を通して総合上位にいながら目立った動きをしていなかったサイモン・イェーツが最後の最後で満を持してのアタック。これが21日間のドラマ、グラン・ツールの醍醐味だ。
長めのハイライト動画
動画の1:00あたり、序盤のリラックスした雰囲気の中で、リーダージャージを着るメキシコの新星イサーク・デルトロとコロンビアチャンピオンジャージのエガン・ベルナルが仲良さそうに話している。どちらもスペイン語圏なので、スペイン語で話しているのだろう。
動画の3:00あたり、リチャル・カラパスを勝たせるべくチームEFがメイン集団をコントロール。しかし、動画3:35から、下りのコーナーでそろってコースアウト、危ないところだった。
動画5:00あたりから、カラパスにイサーク・デルトロがおいつきピッタリとマーク。この二人が事実上総合優勝争いと思われたが・・・
5:42から、追いついたサイモン・イェーツが強烈なアタック。二人もフォーロするが、何度もアタックを繰り返すイェーツに遂に振り切られてしまう。
9:30あたり、イェーツは協力なチームメイト、ワウト・ファンアールトの牽引を得て、総合首位を大きく手繰り寄せた。
10:13あたり、こうなったらデルトロとカラパスは協力してイェーツを追いかけたいところだが、協力体制は築けない。
11:35あたり、サイモン・イェーツ感動のゴール!
思えば私が自転車ロードを見始めたころ、2018年のジロ・デ・イタリアは、サイモン・イェーツが圧倒的な強さを見せ、総合優勝確実と思われていたが、ステージ19でまさかの減速、その間隙をついて大逆転を決めたのがクリス・フルームだった。そして奇しくも、その時イェーツが遅れたフィネストレ峠で、今回は大逆転を決めたのだ。