今年も箱根の山登りで見せてくれた大逆転劇。
山登りで勝負が決まるのは、自転車レースの最高峰、ツール・ド・フランスに似ている。そして、山での勝負を決めるのが、クライマーの力量だけでなく、チームの総合力が大切なところも。
広島県大竹市にあるこの下瀬美術館、2024年にユネスコによるベルサイユ賞の美術館・博物館部門で世界で最も美しい美術館に選ばれたという。
大竹市で生まれ育った自分自身の意識では、大竹市は工場町で、美しいものとは縁がないように思っていたけれど、その工場群が見えるところが、こんな空間になっていたというのは驚きだ。
元日に訪れたところ、美術館は閉館だったけど、建物などは見ることができた。
カフェやショップもあるエントランス棟の中。木の柱や天井の構造が美しい。
テラスからは、エントランス棟の向こうに、工場群が見える。
水に浮いて可動式の特殊な構造は、造船技術が応用されているという展示棟。海の向こうに日本三景の一つ、宮島が見える。
摩周湖の外輪山への降水が伏流水となって水源になっている「神の子池」
去年行った北海道では、広大な自然の、ごくごく一部を見ただけでも、他の土地とは違う空気が感じられる。
日本の縄文時代は、同時代のヨーロッパとは、同じ採集と狩猟の生活をしながら、比較にならないほど豊かだった。特に東北地方から北海道にかけては、縄文生活の最適地だったという。
司馬遼太郎の「オホーツク街道」には、北海道にまつわる、自然に対して敬虔な多くの人々が登場する。樺太で生まれ、最後のウィルタ語の語り手であった北川アイ子さんは、 網走から札幌まで行くために車に乗せられ、あたらしい山に出くわすたびに、車をとめさせたという。
「彼女はゆっくり下車し、あたらしい山のために菓子をそなえる。むろん、川にも敬意を表する。あたらしい川にさしかかると、彼女は降りて拝礼し、供物をそなえる。(中略)縄文人がそのようにしたかどうかは証しにくいにせよ、弥生人にとっては、天も地も神だった。」p136