ブエルタ・ア・エスパーニャの最終ステージは思いのほか面白いスプリントステージになった。
フィリポ・ガンナがスプリントを狙ってそうなのも面白いし、彼のためにクライマーのエガン・ベルナルが平地で集団牽引するシーンも見られた。
レムコ・エヴェネプールはポイント賞は狙わない意思表示をするかのように中間スプリントまで集団後方にいたのに、
中間スプリント後、一気に集団前方に飛び出し、逃げたことでレースは動き出した。
ポイント賞トップのカーデン・グローブスも、ポイント賞2位のレムコが飛びだせば必死で追うしかない。
後方のメイン集団も大変なことになった。カーデン・グローブス等逃げに選手がいるチームは、集団が逃げグループに追いつかないようにローテーションの邪魔をする動きに入る一方、逃げに選手がいない、集団に追いつきたいチームは必死に牽引することに。クライマーのロマン・バルデも集団牽引に。
逃げに乗った(乗らされた)グローブスは逃げグループ内のローテーションに体力を使ってしまい、メイン集団に追いつかれて集団スプリントになると勝てなくなる可能性があるので逃げを成功させるしかなくなり、さあ、どうなったか。
そして総合優勝はセップ・クス。あくまでアシストとして今年はグランツール全てに出場し、エースのログリッチとヴィンゲゴーを支えたクス。
なにしろクスが、時には自らのステージ優勝のチャンスを犠牲にしてまで二人のエースを助ける走りを続けたのは今年に始まったことではない。その長年にわたる献身的なアシストがこういう形で報われたのは感動的だ。
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