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2021年12月6日月曜日

持続可能性への挑戦~フォーミュラE第3世代

 2014年にはじまったEVのフォーミュラレースシリーズであるフォーミュラEは、2022-23シーズンに使用される第3世代のマシンで、ようやくフロントにもエネルギー回生用のモーターがつくことになった。





フォーミュラEが「地球上で最も効率的なレースカー」となる第3世代のマシンを発表

エネルギー効率の面でEVの最大のメリットは、制動力をエネルギー回生によってふたたび電力に変換し再利用できること。制動力すなわちブレーキ力は、減速時により荷重がかかるフロントのほうが大きいのだから、フロントでの回生のほうが効果が大きい。第1、第2世代のフォーミュラEでは、恐らく複雑化とコスト高騰を避けるためにフロントでの回生を取り入れていなかったが、ここにきてようやく本物のEVになったという感じだ。


実際、この第3世代のマシンは第2世代に比べて2倍以上のエネルギー回生能力をもっており、レースで使われるエネルギーの少なくとも40%は回生によって得られるという。この回生能力の飛躍的な向上によってバッテリー重量を減らすことができ、軽量化によってコーナリングパフォーマンスも向上し、レースとしての魅力は確実に倍増するだろう。


さらに注目すべきは持続可能性の向上で、壊れた炭素繊維部品のリサイクル、タイヤには26%の持続可能素材を使用するという点。私は個人的には自動車の完全な電化には懐疑的だが、フォーミュラEの持続可能性へのチャレンジには非常に可能性を感じている。

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